形式
[ドライブ名]¥[ディレクトリ名1]¥[ディレクトリ名2]¥「ディレクトリ名3」…
上の表記はルートディレクトリからの経路を示したものです。(このパス名を絶対パスという)
上の例で、カレントディレクトリが[ディレクトリ名1」にある場合は、
[ディレクトリ名2]¥「ディレクトリ名3」…
と表記することも可能です。(このパス名を相対パスという)
この場合、最初のディレクトリに¥はつけません。絶対パスでのはじめの¥はルートディレクトリを表しているからです。
書式 DIR [パス] [オプション] |
[パス]にはドライブ名およびディレクトリ名を指定します。
1画面に入りきらない場合は/Pオプションを指定します。また、/Wオプションで横並びの一覧表示にもできます。
/Vオプションを使うと詳細表示にできます。
隠しファイルやシステムファイルを表示したい場合は、/A:H(隠しファイル) /A:S(システムファイル)を指定します。
DIRに限らず、ほとんどのコマンドは/?オプションを指定することでそのコマンドの説明を表示することができます。
ワイルドカード
ワイルドカードとは、DIRコマンドなどでファイル指定の際に使う「?」や「*」のことです。
「?」は1文字でアルファベット1文字分に、「*」は1文字で何文字分にも相当します。
この、ワイルドカードを使うことで特定のファイルのみを表示することができます。
例
(1)DIR *.BAT
(2)DIR TEST????.TXT
(1)は拡張子がBATのファイル(バッチファイル)のみを表示します。
(2)は頭にTESTのつく拡張子がTXTのファイル(テキストファイル)を表示します。
*.*とすればすべてのファイルが表示されます。
ワイルドカードはその他のコマンドでも使用可能なので覚えておくといいでしょう。
書式 (1)COPY [コピー元ファイル名] [コピー先ディレクトリ] (2)COPY [コピー元ファイル名] [コピー先ファイル名] (3)COPY /B [コピー元ファイル名1] + [コピー元ファイル名2]... [コピー先ファイル名] |
書式 DEL [ファイル名] |
書式 カレントディレクトリの移動 (1)CD [ディレクトリ名] ディレクトリの新規作成 (2)MD [ディレクトリ名] ディレクトリの削除 (3)RD [ディレクトリ名] |
CD(CHDIR)コマンドは別のディレクトリへ移動するときのコマンドです。
例
(1)CD TOOLS
(2)CD ..
(3)CD \TOOLS\FILER
(4)CD \
(1)はカレントディレクトリの下にある「TOOLS」ディレクトリに移動しています。
(2)はカレントディレクトリから一つ上のディレクトリに移動しています。
(3)は「TOOLS」の下の「FILER」ディレクトリに移動しています。
(4)はルートディレクトリに移動しています。
はじめのディレクトリの頭に¥をつけた場合はルートディレクトリからの位置になりますので気をつけてください。
MD(MKDIR)コマンドはディレクトリを作成します。
頭にドライブ名やディレクトリ名をつければ、その下にディレクトリが作られます。
RD(RMDIR)コマンドはディレクトリを削除します。
ディレクトリ内が空でないとRDコマンドは実行されません。中のファイルやディレクトリはあらかじめ削除しておいてください。
書式 REN [元ファイル名] [新ファイル名] |
書式 TYPE [ファイル名] [|MORE] |
1画面に収まりきらないテキストの場合、|MOREと付け足すことで1画面ごとに表示させることが出来ます。
ただし、MORE.COMというファイルがカレントまたはパスの通ったディレクトリに必要です。
TYPEはどんなファイルも表示できますが、テキスト形式以外のファイルを表示すると画面が乱れますので、形式の違うファイルで使用しないでください。