放熱性、静音性、省コスト性に優れたBTX 仕様への準拠を・・・


新しいデスクトップ・インターフェイス仕様の BTX (Balanced Technology Extended) は、広く入手可能な標準コンポーネントを使ってデスクトップ・システムを構築するためのスケーラブルかつ柔軟な共通基盤を提供します。BTX はシステムの電力供給および放熱に関する環境を大幅に改善することを目指して設計されています。

BTX では、あらゆるサイズやプロファイルのシステムにおいて、サーマル・モジュールの1個のファンによって生成される「インライン空気流」を利用することが推奨されています。少ない回転数でサーマル・モジュールのファンを動作させ、温度の低い冷却風を発熱量の多いシステム・コンポーネント全体に高速に吹き付けるため、冷却コンポーネントの低コスト化と簡略化が図れるほか、システムの騒音レベルも抑えることができます。

BTX フォーム・ファクタ仕様
BTX フォーム・ファクタ仕様では、従来のデスクトップ・フォーム・ファクタとは異なるメカニカル・インターフェイスがいくつか定義されています。BTX フォーム・ファクタ仕様は www.formfactors.org (英語) で公開されており、以下の新しい仕様内容が詳しく規定されています。

BTX がもたらす価値
BTX は、従来のデスクトップ・フォーム・ファクタに比べ、以下の点で明らかなメリットがあります。

BTX の性能面でのメリット
インテルは、BTX の優れた特性を実証するために2種類のリファレンス・システムを開発しました。1つは筐体容積12.9L のスリム・タワー・デスクトップで、これはメカニカル、構造、温度、騒音面ですべての条件を満たしていることが検証されています。このリファレンス・デザインは製造前のインテル(R) チップセットをベースにしたプラットフォームを使用し、発熱量115W のプロセッサと75W の PCI Express* x16 グラフィックス・カードをサポートし、騒音レベルは3.8BA 未満に抑えています。もう1つは6.9L の超スリム・タワー・デスクトップで、こちらは2004年4月に検証が行われることになっています。このシステムも製造前のインテル・チップセットをベースにしたプラットフォームを利用しており、115W のプロセッサをサポートし、騒音レベルは4.0BA 未満となるように設計されています。

以下、ATX および BTX のリファレンス・デザイン・システムの開発と検証から得たデータをもとに、それぞれの規格の主な特性を比較してみます。ここでは、115W のプロセッサ、4つの拡張スロット (高性能グラフィックス・カード用1スロットを含む)、280W 電源に対応していることがインテルの品質・信頼性基準によって検証されたスリム・タワーのシステムを用意し、両方に同じ負荷をかけて比較を行いました。

 

BTX のデザイン・インに関するストラテジ
インテルはサプライヤおよびシステム・インテグレータ数社とのコラボレーションのもと、高性能システムの要件を満たす標準コンポーネントの入手性の向上に努めてきました。ここで重要なのは、12.9L のシステム向けに設計されたコンポーネントは、その他のさまざまなサイズやプロファイルのシステムにも使用できるという点です。検証済みの CFX12V 電源および Type I のサーマル・モジュールはすでに提供が開始されており、これを直接組み込んでシステムを構築することができます。あるいは、リファレンス・デザインをベースに、よりいっそうの高性能化やコスト削減を図ることもできます。サプライヤおよびインテグレータの一覧については、担当のインテル代理店経由でご入手いただけます。

このほか、コンポーネント・サプライヤやシステム・インテグレータ各社において BTX コンポーネントやシステムの開発から性能検証までを行えるようにするため、現在インテルでは設計条件の作成を進めています。以下の設計情報については、2004年4月に www.formfactors.org (英語) で公開されることになっています。

 

まとめ
BTX 仕様、リファレンス・デザイン、設計ガイドが出そろうことによって、筐体容積6L から標準的なデスクトップ・タワー・サイズまで、幅広い種類の斬新なプロファイルのシステムを、各種コンポーネントを用いたビルディング・ブロック・アプローチで構築できるようになります。この新しいフォーム・ファクタの立ち上げに当たっては、多くのコンポーネント・サプライヤやシステム・インテグレータがインテルとの共同作業を進めてきました。今後、設計ガイドとして提供される情報を利用することによって、主にデスクトップの分野で画期的なシステム設計が広く普及することになるでしょう。

 




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